日本映画三本立て

先日ちょっと遠いけど多摩映画祭というのに映画を観に行ってみました。


最終日の日本映画3本立て上映。
目的は原田芳雄さんのトークショーだったわけですが
当日、原田さんはスケジュールの都合で来られなかった。
残念。


上映された映画もそんな原田さんの出演作が3本でした。


「歩いても歩いても」
「たみおのしあわせ」
オリヲン座からの招待状


なんというか
若い役者さんが主役のときに
脇をピリッと締める、そんなポジションが多いですね。
最近の原田芳雄




「歩いても歩いても」
とある元開業医の老夫婦が、夏休みのに実家に帰ってくる
息子の家族と娘の家族を迎える、なんてことない一日を描いた映画。


大事件が起こるわけでもなく、淡々とした映画ですが
細かい台詞回しが色々リアルで面白かったです。


主人公のリョウタ(阿部寛)の、実家に帰るのが妙に気が重い感じとか。
奥さんとは再婚で、連れ子がいるんですけど
その子の役の田中祥平くんが可愛かったので
嫌な子って感じがしなくて良かった。

母親役の樹木希林はもちろん凄い(なんか凄みがある?)。


「たみおのしあわせ」
なかなか結婚できない冴えない息子と
息子と二人暮しの父親の様子を面白おかしく描いた映画。


オダギリジョー原田芳雄が親子の役です。
こんな仲良しの父と息子っているんかなーって思ったりもしますし
話の展開に、ありえねーと思ったりもしますが
色々バカバカしくて面白い映画です。


麻生久美子が息子の婚約者の役ですね。
このキャスティングにもうかがえるように監督は時効警察の人です。


オリヲン座からの招待状
浅田次郎原作なので、まぁお涙頂戴映画なのかな。泣けなかったですけど。
昭和30年代、映画館を切り盛りしていた夫婦と
そこに転がり込んできた若者を描いた話。


映画館の奥さん役の宮沢りえは綺麗だし
加瀬亮も雰囲気はあるんですが


ストーリーは物足りなかったなあ。
映画館で手伝いをしていた若者留吉(加瀬亮)が老いた姿が
原田芳雄なんですが、加瀬亮が年取っても原田芳雄にはならないよな〜
でも舞台を現代に移したときの原田さんの演技とても良かったですけど。


宮沢りえは儚い感じで美しいですね。
いくつかとても綺麗で印象的なシーンがありました。




ちなみにこの日の合間のトークショー
「歩いても歩いても」の是枝監督と、
たぶん是枝監督のお友達でこれまた映画監督の篠崎誠氏の出演でした。
主に「歩いても歩いても」の製作裏話だったんですが
このお話がなかなか面白かったです。


「歩いても歩いても」のリアルな台詞回しは
かなり考えられてたんですね〜。
あとどのシーンが役者さんからのアイディアだったのかとか
映画を見た直後にお話を聞くとなかなか興味深かったです。

YOUってなかなかすごい女優さんだよな〜
ってのがわかった。