「恋空」を読んでみた

ケータイ小説というものがブームらしいことは知っていたのですが
ケータイで読めるものを本で買うのもなんだか勿体無いし
中高生の読むような、いわゆるライトノベルや少女漫画みたいなものだろう、という先入観があり
(というとライトノベル好きな方に怒られそうですが)


とくに興味も無かったのですが
今本屋で山積みになっており、最近映画化もされた「恋空」というケータイ小説
amazonレビューがすごい事になっているという文章を見て、
なんだか祭りに参加したいような気分になってしまい、
急に興味がわいてきました。


『恋空』amazonレビューが炎上している件について吟味する


amazonレビュー自体もちらっと見てみましたが
なんだか「スイーツ(笑)」「スイーツ(笑)」うるさいですね。
スイーツ(笑)」って言葉を連発して何が面白いのか、もはや全然わからない
2ch的な意味はまあわかるんですけど)
というかさすがに食傷気味になってきましたが
amazonレビューがこれだけ盛り上がるっていうのはやはり何かあると思い
「恋空」をちょっと読んでみる事にしました。
といっても本は買わないで、ケータイ小説というからにはやはりケータイで。


「恋空」


途中まで読んで、あまりに長くてパケット代が心配になってきたので
途中からはPCにしました。


えー長かったです。
でも文自体は会話中心なので
仕事中に適当に見ながらさくっと読み終われる感じでした。


感想としては
ものすごく批判する人がいるのも
ものすごく絶賛する人がいるのも、
どちらもわからないではないかな。


確かに少女漫画のような感じ。
あと、2chの体験談のまとめサイト
体験談を延々つづったブログや、そういうのを読みなれている自分には
なんかそういうのと同じ系統だなあーと思えました。
そう思えば別に、文章の稚拙さとか
構成の適当さとか、伏線も別に張ってないこととか
登場人物が突然出てきて突然消えたりとか、
それほど気にならなくなってきた。


突っ込みどころは多いです。
あとこれが小説かどうかっていわれると・・
うーん、ケータイ小説という新たなジャンルの文章としか言いようが無いですかね。


ここに出てくる登場人物同士の会話とか
10代で普通にタバコすったり飲酒したり
無免許運転したり、授業は平気でサボったり
もちろん性描写の部分も色々びっくりですが
うーん、いまどきの10代のリアルってのはこんな感じなのかな。
そう推察するほかないですね。
NANAとかそういうのと同じにおいをちょっと感じる部分もある。


んー暇つぶしとしてはいいんじゃないか・・。
この主人公の女の子には感情移入できなかったが、
さらに親友役のアヤって子が、なんじゃこいつって感じですね。
ってなんかここまで書くと批判ばっかりですね。
でも「恋空」、これはこれでいいんじゃないかなー。
時代の空気というか、若者の文化というか
そういうのを垣間見られた感じがして面白かったです。


しかしこれを映画化ってすごいなあ・・。
新垣結衣は可愛いんだがな。